FXをやめて株に投資するようになった理由
こんにちは。ここのところ他のブログに投資の話を書いています。
他のブログは技術の話が中心ですが、ちょっと投資についても書いています。その前に自分の投資経験について整理しておきたいと思い、今日は私がFXをやめて株をやり始めた理由について記事にします。
私がFXをやっていた理由
私がFXをやり始めたのは今から20年ほど前です。このときはちょうど個人用FXがメジャーになってきたときでした。
FXは2つの通貨の為替差損益に対して投資する金融商品です。初めに私はFXの方が株に比べて投資を決定する要素が少ないため、容易に利益を得られるトレードルールを作れると思いFXを初めました。
その頃は携帯のWEBページからの取引がPCの次にメジャーだったため、結構簡単にサーバーから自動売買のシステムを構築することができました。
FXはレバレッジが大きく取れますので小さな優位性でも大きく張れば利益を出せると考えました。そこで一日のうちで1番安い時間に買って1番高い時間に売るというアルゴリズムでバックテストをして1番利益の取れる時間を見つけました。
同じような方法で1週間と1ヶ月でも1番利益の取れる組み合わせを見つけました。これを3年くらい自動売買させればかなりのリターンが取れると計算していました。
しかし3年間回しても全く利益にも損失にも成りませんでした。本当に3年目に0.1%も上下せず投資金額とまったく同じ残高に成りました。
これから分かることはFX(多分他の相場も)は時間や日付による相場の周期性がほとんど無い!ということです。
あったとしても私と同じような分析をしている人間がいて短期間でルールが変わってしまうんだと思いました。
FXは相場の上下を決めるパラメータが少ないために、パラメータに対してランダムに動いています。これがFXに対して幻滅した理由の1つです。
FXの相場は完全にランダムでも無い
とは言っても実はFXの相場は完全にランダムでもありません。FXファンドの作戦によって動かされている部分があります。
相場は下がり続けて底と思われる所まで来ると上がる方向の注文が増えます。相場が上がればそれらの注文は利益が出ますが、相場がさらに下がる方向に動くと損切りの売りが出ます。
損切りの売りは、売る→下がる→売る→下がると下げ相場を加速させてしまいます。この動きは注文が売りか買いに偏っている時に起きます。
私達個人投資家はこれらの偏りを知ることはできませんが、一部のファンドはこの偏りをFX業者のデータから知ることができます。
大きく偏っていることがわかればファンド資金力を利用して逆方向のポジションを大量に購入します。そうすると相場は損切りの方向へ走り、ファンドのポジションは大きな利益を出すわけです。
私もFXを初めて2年くらいの時にこの相場に狩られて自動ロスカットされました。今でも悔しい思い出です。
FXをやめて株式市場に移った理由
私がFXを研究している間に、確定拠出年金口座が6年間で150%という高リターンを叩き出してくれました。このとき私のFX口座はむしろマイナスになっていたのに・・・。
考えてみればFXは誰かが利益を得れば誰かが損失を出すゼロサムゲームです。しかし株式市場は毎年10兆円以上の配当金が企業から流れ込んでいます。そのため株価も年間平均で数%成長します。
(平成の日経平均はマイナス成長でしたね。これは世界でも異常です。)
そのため私は株式市場に資金を移しました。現在3年目ですが、FXよりは明らかにリターンがいいです。
まとめ
以上が私がFXをやめて株式市場に移った理由です。あと株式はIDECOやNISAなどの税制優遇もありますね。私は両方共全力でつぎ込んでいます。
FXのパラメータをAIとかで解析して自動売買するとか、世界のファンドが何十年も前から死ぬほどやってます。それなら地元の勢いのある企業の株を買うほうがまだ勝機がありますよ。
若い社会人にはFXが人気のようですが、絶対株にしとけって!忙しくて取引の時間が確保できないならなおさら株式の方がいいですよ。相場が止まっている時にゆっくり考えられますよ。