東京三菱UFJのeMAXISはどんな投信か?

eMAXISは東京三菱UFJ(正確には三菱UFJ国際投信株式会社)の運用する投信です。eMAXISの名前がついている商品は全部で65本ありますが、いくつかのシリーズに分類されます
- eMAXIS
- eMAXIS Slim
- eMAXIS Neo
- eMAXIS 最適化バランス
- eMAXIS プラス
それぞれのシリーズについて説明します。
eMAXIS
eMAXISシリーズの中でベーシックな商品は名前そのままの「eMAXIS」で販売されています。
eMAXISは幅広い品ぞろえに特徴があり、だいたいの投資対象がeMAXISの投資信託で購入可能です。
eMAXISには次のような商品があります。

eMAXIS slim
eMAXIS slimは低い運用手数料のを目指す投信です。ラインナップは下の票のようになっています。
インデックスの積み立てをするのならばこの投資が一番だと思います。
しかしほとんどの部分がeMAXISと重複します。なんで同じ商品で高い手数料のものを残しておくのか理由がわかりません。

私は米国株式(S&P)とNASDAQ100を積み立てていますが、全世界株式(除く日本)を1銘柄積み立ててもいいかもしれません。
「除く日本」を選ぶ理由は長期で見た場合、日本人が日本の商品を買っても、リスク分散になりにくいからです。
eMAXIS Neo
私が一番この記事で紹介したかったのはこのeMAXIS Neoです。Neoはインデックスではなく下のようなテーマに当てはまる銘柄から投信を構成しています。

銘柄の選定はAIを使っているそうです。
個人的な意見を言わせていただくと、AIは人間がさばききれないような大量の簡単な判断を得意としています。人間が判断できる量であれば、素直に人間が判断した方が間違いが少ないです。ファンドの構成なんて人間が決めた方が早くて正確ですよ。
まあ、AIの話はこれくらいで、ファンドの成績なのですが、1年のリターンで見るとかなりの好成績を記録しています。
Neoシリーズの11ファンドの1年リターン3年リターン(%)は次のようになっています。
テーマ | 1年リターン% | 3年リターン% |
自動運転 | 85.9 | 254.6 |
ウェアラブル | 66.1 | 142.6 |
フィンテック | 46.1 | 99.0 |
ナノテクノロジー | 81.4 | 171.0 |
バーチャルリアリティ | 143.2 | 268.9 |
ドローン | 57.6 | 69.0 |
宇宙開発 | 43.4 | 45.2 |
ロボット | 63.8 | 81.4 |
遺伝子工学 | 23.7 | 59.6 |
クリーンテック | 66.8 | 478.9 |
電気自動車 | 79.3 | 217.4 |
クリーンテックはバイデン大統領がグリーンニューディール政策を打ち立てたことで大きく株価を伸ばした分野です。3年で5倍です。すごい・・・。
個人的には宇宙開発とかはまだ伸びしろがあるのような気がします。最近やっとスペースXが一般人を飛ばし始めたばかりだし、ブルーオリジンもこれからという感じがします。
eMAXIS最適化バランス
最適化バランスは国内外の株式、債券、リートに資産を分散させて運用をしています。
リスク別に5種類の商品があって、それぞれサッカーのポジションの名前が付けられています。一番リスクをとっていないのが、「ゴールキーパー」で一番リスクをとっているのが「ストライカー」です。これはわかると思いますけど。
それぞれの商品の1年間リターン(%)と3年間リターン(%)は次の表のようになっています。
1年間リターン(%) | 3年間リターン(%) | |
マイゴールキーパー | +2.49 | +9.44 |
マイディフェンダー | +4.57 | +15.76 |
マイミッドフィルダー | +6.41 | +20.92 |
マイフォワード | +8.62 | +28.02 |
マイストライカー | +6.79 | +32.88 |
思ったよりもリターンが大きいです。直近1年間で見るとストライカーよりフォワードの方がリターンが大きいのが面白いです。
eMAXIS プラス
eMAXISプラスはコモディティのインデックスです。石油や金などのことで、eMAXISプラスはコモディティ市場全体の動きと連動するように作られています。
主な校正比率は次です。
エネルギー | 35.9% |
農業 | 28.6% |
工業用金属 | 15.2% |
貴金属 | 15.0% |
家畜 | 5.4% |
私はコモディティを買ったことないのでよく割りませんが、リスク分散に使いたいという方には有用でしょうか。eMAXISなので手数料も少ないと思います。
まとめ
eMAXISシリーズはアクティブファンドもインデックスファンドも入っていて、思いつくものはすべて含まれているという印象を持ちました。しかも手数料が安いうえに運用成績はかなり良いと思います。基本的にはここまでに紹介したものの中から選んでおけば問題がないのかなと思いました。